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★同人ブログ★です!BL等意味の解らない方、 同人がお嫌いな方は閲覧ご遠慮ください!
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「やめよう。落ち着こうよ、二人とも…」
後ろでアレルヤの心配そうな声がする。が、二人には聞き入れる様子すらない。
「お前が…お前が余計な事をするからッ!」
らしくない。こんなに取り乱したティエリアは初めてだ。
ああ。彼も自分と“同じ気持ち”なのだ。
「…すまない」
すべてを集約して、この言葉しか出せなかった。どう言っていいのか分からなかった。
どんなに綺麗な言葉を取り繕っても、答えは“ひとつ”だから。
その事実は変えることはできない。
あえて言うのなら、もう少し早く。もう少し早く、気づくべきだった。
ここにいる、誰もが思うこと。争いで自らを失うのは覚悟の上。
しかし、それは綺麗事でしかなく。本音は違う。
“大切な人”は、自分よりも一日でも長く…
(…ダカラ)
ロックオンがいなくなってしまったなど、認めたくなかった。
ギリリ…
胸ぐらを掴む手に力がこもる。
「…うっ」
刹那は少し身をよじったが、すぐに表情を取り戻し、再び自分をみつめる。じっと。
だだ、じぃっと。悲しい瞳が語りかける。
理解している。これは、ただの“八つ当たり”だ。
こんなことをしても、何もならない。けど、何かをせずにはいられない。
やっと、自分はやっと見つけた。
(…あたたかい)
自分を包んだ不思議な感覚。彼が教えてくれたこと。
もう触れられないなんて。触れることもないだなんて。
(ボク・ハ・シンジ・ナ・イ)
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