ソラノハテ*side:S webstory@Bahamut 2008年08月30日 恐怖は無い。ただ、ただ心残りがあるだけ。 ワ・タ・シ・ハ・“ニンゲン”・カ?竜を呑み込んだのは、自負からでも何でもない。ただ、「知りたかった」から。自分にない能力(チカラ)を、あの少女は持っていた。-それだけの話。まだあどけない少女は、ソレを否定するばかりだった。(気づいていないのか?全てを手に入れながら…)憤り。だが、それも仕方のない事。物心ついた歳には戦場にいた。不毛の地。自分たちには、戦う以外になかった。仲間とも傷つけあった。明日さえ見えない。この地が、他のラグーンのようであったなら…どうだったのだろうか。幾度と考えをめぐらせた。緑が生い茂る大地。川のせせらぎ。包み込む風、空を駆けるドラゴン達。(すべては“幻”…か)自分は間違っていたのだろうか。ただ、この世界から争いを、悲しい連鎖を断ち切りたかった。それだけ。結局、戦火は拡大し、焦がれた能力は…能力は、今こうして自分を侵食している。フフッ…。ふいに笑いがこみ上げた。愚かな自分に呆れてか、それとも憐れんでか。自分の容態に比例し、我国は望まぬ道を進む。家臣の裏切り。国民の不安。こうなることも、随分前から解っていたのかもしれない。“新たなる時代への扉”その先を。自分は臨むことはできないが、彼等なら。開くだろうと確信している。歩み寄ることも出来ただろう。…しかし、それには遅すぎた。それに、この手は真っ赤に染まっている。彼等のようには戻れない。つぅ、と涙が伝った。「あの時」涸れてしまったと思っていたのに。『まだ…人間…で、あった…か…』フフッと再び小さな微笑をたたえると、かつて“皇帝”と呼ばれた男は、静かに瞳を閉じた。*end*-------スミマセン!!コレはいきなり、何か?と言いますと…シチュエーションとしては、パル&ホー小説の前。で既に、反乱軍と合流してる、サウザーな話(爆)ひとりごと…のような展開。にしたつもりが(ーー;) PR