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らいふゆめ☆おんらいん

★同人ブログ★です!BL等意味の解らない方、 同人がお嫌いな方は閲覧ご遠慮ください!

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ソラノハテ*side:S

恐怖は無い。

ただ、

ただ心残りがあるだけ。


 
 


ワ・タ・シ・ハ・“ニンゲン”・カ?


竜を呑み込んだのは、自負からでも何でもない。

ただ、「知りたかった」から。

自分にない能力(チカラ)を、あの少女は持っていた。

-それだけの話。


まだあどけない少女は、ソレを否定するばかりだった。
(気づいていないのか?全てを手に入れながら…)
憤り。
だが、それも仕方のない事。

物心ついた歳には戦場にいた。
不毛の地。
自分たちには、戦う以外になかった。

仲間とも傷つけあった。明日さえ見えない。

この地が、他のラグーンのようであったなら…どうだったのだろうか。
幾度と考えをめぐらせた。

緑が生い茂る大地。川のせせらぎ。
包み込む風、空を駆けるドラゴン達。

(すべては“幻”…か)

自分は間違っていたのだろうか。
ただ、この世界から争いを、悲しい連鎖を断ち切りたかった。

それだけ。

結局、戦火は拡大し、焦がれた能力は…
能力は、今こうして自分を侵食している。

フフッ…。ふいに笑いがこみ上げた。
愚かな自分に呆れてか、それとも憐れんでか。

自分の容態に比例し、我国は望まぬ道を進む。
家臣の裏切り。国民の不安。

こうなることも、随分前から解っていたのかもしれない。


“新たなる時代への扉”

その先を。自分は臨むことはできないが、彼等なら。
開くだろうと確信している。

歩み寄ることも出来ただろう。…しかし、それには遅すぎた。


それに、この手は真っ赤に染まっている。
彼等のようには戻れない。

つぅ、と涙が伝った。
「あの時」涸れてしまったと思っていたのに。

『まだ…人間…で、あった…か…』

フフッと再び小さな微笑をたたえると、
かつて“皇帝”と呼ばれた男は、静かに瞳を閉じた。

*end*


-------
スミマセン!!コレはいきなり、何か?と言いますと…
シチュエーションとしては、パル&ホー小説の前。で
既に、反乱軍と合流してる、サウザーな話(爆)
ひとりごと…のような展開。にしたつもりが(ーー;)
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